日の出が次第に遅くなってきた。
4時30分では薄暗く、ウォーキングは5時前の出発となるが、東の空が明るくなっても全体にやや暗い感じがする。
盛夏であればこの時間帯は気持ちがいいのだが、秋に向かっているせいか、イマイチの気分である。
私の性分には、夕方のウォーキングのほうが合っているのかもしれない。
早朝に歩いていて気がついたのは、すれ違う人(と言っても何人もいない)が、まず全員が、
「おはようございます」
と挨拶をかわす。
夕方のウォーキングではこうはいかない。
なぜだろうと考えてみるに、一つは「朝は挨拶するもの」という幼いころからの刷り込みもあって、口にしやすいのだろう。
実際、「お早うございます」というのは知らない人にでも言いやすいが、「こんにちは」というのは馴れ馴れしくて、顔見知りに対しての挨拶のような気がするのだ。
週刊誌記者をやっていた当時、テレビ局に行くと、歌手やタレントたちは昼で夜でも必ず、
「おはようございます!」
と挨拶する。
これが不思議で、先輩記者に理由を尋ねたところ、語尾に「ます」がつく挨拶は「おはようございます」だけだからだと言った。
つまり「こんにちは」や「今晩は」はくだけた調子の言葉で、目上や先輩芸能人に対しては「ます」と丁寧な挨拶をすることから「おはようございます」と言うのだそうだ。
真偽のほどはわからないが、なるほどと納得したことを、今朝のウォーキングで「おはようございます」と言いながら思い出した。
実に、50年前の記憶である。