歳時記

麻生総理の歩き方について一言

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 昨日から道場で空手の稽古が始まった。
「今年の目標を決めた人!」
 小学生クラスの時間にそう問うと、3年生の女の子が口をとがらせて、
「館長、そのことは稽古納めのときに一人ずつ訊いたじゃない」
 そうだった。
 うっかり忘れていたが、私はそれを顔に出さず、
「もちろん覚えているとも。で、目標は何ったんだ?」
「えーと、えーと……」
 異議をとなえた3年生の女の子は、目標が何であるか忘れているのである。
「ほら、みろ。だから今年の目標は何だときいたんだ」
 ひとくさり訓辞をたれてから、
「背中が曲がっているぞ。姿勢を正して!」
 まっ、そんなこんなで今年の稽古が始まったのである。
 私は「姿勢」のことを子供たちにうるさく言う。
 姿勢をきちんとすれば、精神に一本筋が通るからである。
 無気力になるから姿勢がだらけるのではなく、姿勢がだらけるから無気力になるのだ。
「健全なる精神は、健全なる肉体に宿る」
 という言葉は、そういう意味で正しい。
 で、稽古が終わって帰宅すると、テレビニュースが第二次補正予算について報じていた。
 麻生総理が国会の廊下を歩く姿が画面に写っている。
(そういえば……)
 と、前々から麻生総理の歩き方が気になっていたことを思い出した。
 麻生総理は唇をゆがめるだけでなく、身体を左右にギコタン、バコタンと振って歩くクセがあるのだ。
 それが前々から気になっていたのだが、ここでハタと気がついた。
 姿勢が、精神の在(あ)りように大きく影響する以上、身体をギコタン、バコタンと振って歩く人間の考えが、右に左にブレるのは当然ではないのか。
 麻生総理がコロコロ考え方を変えることに批判が集中しているが、これは総理が悪いのではなく、歩き方に原因があったのである。
 私は、麻生総理の揚げ足を取っているのではない。
 総理たる者、姿勢を正し、身体をギコタン、バコタンやることなく、堂々と胸を張って歩けば、考えもブレないだろうにと、ただただ気の毒に思うのである。

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