-
守破離をもって「我が知識」となす
2008/4/26
《學文無主等痴人》――「文(ぶん)を学びて主(しゅ)無ければ痴人に等し」と読む。 『一声(いっせい)の仁』(西郷隆盛)にある一節だ。 意味は、 「書物をどんなに学んでも、自己の考えを持たねば愚か者と ...
-
失敗は〝対比効果〟で切り抜けよ
2008/4/23
心理術に「対比効果」というのがある。 悪条件を相手に吞ませるテクニックである。 たとえば、 「こらッ! 命と腕とどっちや!」 命を取られるのと、腕を落とすのとどっちがいいか――と迫られれば、誰 ...
-
顧みて恥ずべきことなきや
2008/4/21
保護司を拝命して8年になる。 少年から還暦を過ぎた大人まで、多くの対象者と接してきたし、いまも接している。仮出獄して来る者もいれば、矯正施設には収容されないまま保護観察処分になった者もいる。 保 ...
-
今夜もブツブツ、嫌味と小言
2008/4/20
年を取ると、嫌味や小言が多くなるという。 私も年を取ったせいか、つい嫌味が口をついて出る。 地球温暖化を声高に叫ぶ欧米のエコ運動をテレビニュースで見れば、 (だったら、まず、おまえの国の軍隊をな ...
-
ホンネと反対を演出せよ
2008/4/17
晴天の昨日、畑へ出かけた。 ジャガイモの〝芽欠き〟をし、土を耕して茄子を植える準備をする。 一昨日、知り合いの農家でタケノコやミツバ、ニラなどをもらっているので、収穫がなくても女房のご機嫌はうる ...
-
福田首相の〝泣き〟
2008/4/14
「誰と話をすればいいんですか」 「かわいそうなくらい苦労しているんですから」 周知のごとく、福田首相が小沢一郎にイチャモンをつけた。 党首討論で、首相がこのテの発言をするのは異例だそうだ。 しか ...
-
「人生の収穫期」を心待ちにせよ
2008/4/11
昨夜のことだ。 「忙しくて仕事に追われる時期は、カネは儲からないんだ。覚えておけ」 拓大の先輩が、イモ焼酎を水割りでやりながら私に言う。 「たとえば歌手を見ろ。人気が出てくれば、あっちこっちテレビ ...
-
詩を吟じて、人生を知る
2008/4/9
月に一、二度のペースで、詩吟サークルに通っている。 ちっとも上達しないが、詩に魅せられている。 たとえば、 《風は過ぐるも、浮雲(ふうん)一片(いっぺん)の跡(あと)あり》 これは一休宗純の『 ...
-
リーダーシップとは「背中」を見せること
2008/4/7
福田首相の人気が下落の一途だ。 有能だし、悪い人には見えないのだが、いかんせん一国の首相としてリーダーシップがないのである。 では、リーダーシップとは何か。 現実に即せば、その解釈たるや、そう ...
-
「励まし」は必ずしも善ならず
2008/4/4
ウツ病の人に《励まし》は厳禁である。 「頑張ってください」 「早く元気になってください」 こんな正論で励まされると、ますます落ち込んでしまう。 なぜなら、他人に励まされるまでもなく、自分が自分に ...