歳時記

知らぬが仏

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世間はゴールデンウィークだとか。
私は今夜は通夜のお勤めで、明日は葬儀。
世間のにぎわいの一方で、悲しみに暮れる人もいる。
まさに「人生、いろいろ」ということか。

「老少不定なれば死は時を選ばず」
とは、
「亡くなるのに老いも若きもない」
という意味だ。

「会者定離なれば、愛別離苦は避けるすべもなし」
とは、
「私たちは必ず死に別れていく」
という意味だ。

つまり、人間は「誰でも死ぬ」ということを説いている。

だが、「人間は必ず死ぬ」ということに誰もがうなずきながらも、「必ず死ぬ」に自分は含まれていない。

その最たる者が愚妻で、ことあるごとに、
「これから先、そう長くはない人生だぞ」
と説くのだが、
「あら、そう」

「馬耳東風」と言うのか、「馬の耳に念仏」と言うのか。

しかし「必ず死ぬ」とキモに銘じて生きるのと、「死」を他人事として生きるのと、果たしてどっちがハッピーだろうか。

そういえば、「知らぬが仏、知るが煩悩」という言葉もある。

「知ること」は決して美徳ではないのではないかと思う今日このごろである。

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