歳時記

常在戦場

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昨朝から愚妻は、日帰り温泉を再開した。
かつては朝7時から入浴だったが、8時に繰り下げている。

私は4時起きなので、〝愚妻送り〟の出発は何時でもよいのだが、愚妻にとってこの1時間の差は大きく、朝が楽になったと喜んでいる。
日帰り温泉に行くのが楽になったなど、バチ当たりの言うことだが、むろん愚妻はそんなことに頓着はしない。

で、昨朝。
愚妻を送ってから私は家の風呂に入った。
仕事をするつもりが、いつのまにか居間のコタツで眠ってしまい、携帯電話が鳴って目が醒めた。

日刊ゲンダイ紙からコメント取材。
だが、熟睡から一瞬の覚醒である。
頭がポカンとしている。
口呼吸していたのか、口内が渇いていて舌がよく回らず、私が得意とする「立て板に水」のコメントとはならない。

それでも、何だかんだ話しているうちに、次第にリズムを取りもどしたが、なるほど何ごとも「常在戦場」の心構えでなければなるまい。

不意にどう備えるかが大事だと反省しつつ、「治にいて乱を忘れず」であるとするなら、その真逆の「乱にいて治を忘れず」は成立するか。

いつものことだが、いろんな考えがよぎり、「ヘタな考え休むに似たり」であるなら、「休んでいればヘタな考えがよぎるのだろうか」と、さらにくだらないことを考える。

これでは、オミクロンのおかげでいくら時間があっても足りないはずだと、反省しきりの昨朝であった。

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