歳時記

ヘソ曲がりは五輪にそっぽ

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オリンピックは競技として確かに面白い。

だが、私は観ない。

なぜなら、コロナ失策による内閣批判も、
「なあに、五輪がはじまれば国民はそっちに熱狂する」
と、菅総理が言ったとか言わないとか。

米国NBC放送のCEOも同様のことを言っていた。

この言葉がよぎると、ヘソ曲がりの私は彼らの術中にハマるような気がして、競技を純粋には楽しめないのである。

テレビ局にしても、ワイドショーはこれまで五輪開催についてコロナ不安をさんざん煽っておいて、いざ開幕すれば「感動」のオンパレード。
こういう見え透いた「感動」が、ヘソ曲がりの私は好きではない。

そんなわけで、選手諸氏には申しわけないと思いつつ、テレビの実況放送は観ないでニュースでチェックするだけにしている。

一応、流れを見ておかないと、メディアでコメントを求められたときに困るからである。
先日も夕刊紙から大谷翔平選手についてコメントを求められた。
記者氏の質問の仕方が上手だったので助かったが、こういうこともあるので、五輪に限らずニュースは細かくチェックする次第。

いま、私にとって関心事は自分の胆石である。
ご葬儀の読経の最中、「痛テテテテ」なんてことになると困る。

痛いのは構わないのだが、「痛テテテ」になれば施主に迷惑をかけてしまう。
私事で他人様に迷惑をかけるわけにはいかないのだ。

だから9月の手術まで、食事には細心の注意を払っている。
タマゴやマヨネーズはよくないと医者が言っていたので、これらはいっさい口にしない。
野菜を中心に消化のよいものを少量である。

おけで、3キロ近く体重が落ちた。
腹の脂肪がダブついていると手術のときにカッコが悪いので、これはいいことである。
何事もそうだが、ネガティブは転じてポジティブとするのが私流である。
表裏は、ひっくり返せば真逆になるのだ。

だが時代は、五輪がスローガンとして掲げる「多様性の時代」になった。
ネガティブだ、ポジティブだと、二択の時代は過ぎ去るのか。

表もよし、裏もよし、どっちだってよし、何だってよし。

五輪と胆石とをごっち混ぜにしながら、あれやこれやと考えがよぎるのだ。

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