歳時記

台風一過

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天気予報が当たった。
台風の直撃である。
昨日の午後、合宿から帰宅してから仮眠をとり、〆切原稿を書いていると、夜半、風雨が唸っていた。

で、本日午前、所用があって道場内の仕事部屋へ行くと、道場の入り口にある郵便受けが風で吹き飛ばされ、路上に転がっているではないか。

すぐさま自宅にいる愚妻に電話。
「おい、どうする?」
「どうするか自分で考えなさいよ!」

愚妻は自宅の庭に置いた鉢の片づけをしていて手が離せないのだと、噛みつくように言った。

私は「家仕事」が大嫌いなのだ。
先日、道場の仕事部屋の蛍光灯の1組2本が消えていた。
たまたま買い置きの蛍光灯が目についたので、私が自分で取り替えた。

パッと明かりがともったときは、「おっ」と実に気分がいい。
ところが、ものの数秒で、またしても消えてしまった。

すぐさま愚妻に電話。
状況を説明して、
「電気屋を呼べ!」
と命じたところが、
「ちょっと、蛍光灯の太さが違うのよ。嵌めていて気がつかないの」
なじるように言った。

道場の蛍光灯と、仕事部屋のそれとは太さが異なるのだそうだ。

「なぜ同じのにしない」
「部屋の広さに合わせて、わざと変えてあるのよ」
蛍光灯すら嵌められないのかとブツクサ非難されたのである。

災害の備えは万端で、断水になったときのトイレ関係から何から何までそろっている。
愚妻がそう言っていた。
停電に備えて懐中電灯の置き場所を何度も言われているが、いまだに覚えられないでいる。
私はきっと災害に弱い人間なのかもしれない。

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