歳時記

龍笛は「人生」に通じる

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 大分県のU氏の助言にしたがって、毎日、10分ほど龍笛(りゅうてき)を吹いている。
 ピ~ヒャララと音が出るので気持ちがいいが、何事も基礎にこだわる性分なので、4月23日に都内の「初心者体験」に出かけることにした。
 3月19日も同体験があり、ぜひ行きたいのだが、この日は佐倉市空手道連盟の総会があって、すでに出席すると返事をしている。
 予定やアポイントは「早い順」が鉄則で、動かしてはならない。
 そんなわけで4月になったのだが、漫然と待っているわけにも行かず、CD付きの入門書を買った次第。
 読んでみると、これが面白いのだ。
 吹き方ではなく、雅楽についての話である。
 たとえば、こんな記述。
《笛は鳴るようにできています。鳴らそうと力を入れるとかえって鳴らなくなるものです。
「鳴らしてやるんだ」という気持ちを抑えて、何も考えずに息を吹き込むだけにしてください。
 そうすれば、笛はおのずから鳴ってくれます。》
《初めて笛を吹く人がよくおちいりやすいことに酸欠があります。これは吹くことに夢中になるため、十分な時間をかけて息を吸わないために起こります。》
(以上、『はじめての雅楽/笹本武志著』)
 何やら「人生の処し方」に通じるではないか。
《「鳴らしてやるんだ」という気持ちを抑えて、何も考えずに息を吹き込む》
 まさに「無心の境地」であれと教える。
 雅楽から学ぶことは多そうである。
 

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