歳時記

野菜の苗を買いに行く

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昨日は、庭のプランターに植える野菜の苗を買いに行った。
行きたくて行ったのではない。
ホームセンターに送迎しろと愚妻がうるさく言うからだ。

断れば、
「食べるのは誰よ」
攻撃してくるのは目に見えている。

法務のない日は頑張って原稿を書きたいのだが、やむなく出かけた次第。

キュウリ、ナス、ミニトマトと愚妻が順に選んでいくのだが、苗をかざしながらじっくり吟味するので時間がかかるのだ。

しかも、吟味したあげく、
「どっちがいいかしら?」
私に意見を求めてくる。

「どっちでもいいだろう」
と、投げやりなことを言えば一悶着おこるので、私は難しい顔をして、
「こっちだ」

おごそかに断を下す。

「どうして?」
「葉の色を見よ。濃さが違う」
「そうかしら」
「高くかざして見れば一目瞭然だ」

愚妻が苗をかざして、
「ホントだ」
愚かなことを言っている。

もちろん、私に葉っぱの色などわかるわけがないが、要は愚妻を納得させればいいのだ。
こうして、「茎が太い」「枝が伸びやかだ」とテキトーなことを言って納得させ、テキパキと苗をいくつも選んでいくのである。

苗は一例だが、「説得する」とは「納得させること」なのだ。
真偽は問わない。
「あっ、そうなんだ」
と納得したとき、人間は騙されるのである。

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