歳時記

坊主と高級車

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火葬場によっては僧侶専用の駐車場がある。
坊主がどんなクルマに乗ろうと勝手だが、駐車場の高級車を見るとあまり気分のいいものではない。

以前はよく京都・奈良の寺社めぐりを楽しんだものだが、有名寺院の庫裏に何台か高級外車が停めてあるのを愚妻が目にして、
「儲かるのねぇ」

嫌味を言ったものだ。

高級車でなくとも、若い坊さんがハデなスポーツタイプのクルマに乗っていることもある。
これも何となく気分がいいものではない。

その理由は「言行不一致」を感じるからだろう。

煩悩がどうした、欲がどうしたと説教をしておきながら、自分はしっかり稼いでいるように思えてしまうのだ。
実際、カネがなければ購入することはできず、高級車は稼ぎのステイタスでありることから「清貧」の対極にある。
だから、坊主に高級車は神経を逆撫でするのだろう。

反対に、ヤクザが高級車に乗っていても世間は納得する。
ミエとメンツで渡世するヤクザの、これは器量というものだ。
ならば、坊主の器量は何か。
朝っぱらから日帰り温泉に浸かる身がエラそうなことは言えないが、考えさせられるのだ。

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