歳時記

合宿から帰宅

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 1泊2日の合宿を終えて今夕、神奈川県丹沢山中の中川温泉から帰宅した。
 1日目は、朝9時から夕方5時までの長丁場。
 徹夜のまま出掛けたので、稽古を見物しながらコクリと睡魔に襲われ、年齢をひしひしと感じた。
 つまり、順調に加齢しているということ。
 これはこれでめでたいことである。
 ただ、温泉を楽しみに合宿地を選んでいるのに、露天風呂に浸かったのは、稽古後の一度だけ。
 徹夜がたたって、懇親会は早々に引き揚げ、風呂に入らないまま朝まで寝てしまった。
 朝風呂も、疲れが残っていてパス。
 帰宅して、そのことを愚妻に話すと、
「わざわざ温泉地で合宿してバカみたい。私なら、どんなに疲れていても入るわよ。這ってでも入るわ」
 好きで徹夜して行ったわけでもないのに、バチ当たりなことを言う。
「それは大変だったわね」
 と、やさしい言葉をかけるのが愛情というものだろうが、老夫婦に愛情論議は不毛だろう。
 私は静かに笑みをたたえるばかりである。
 愚妻のことはともかく、会員諸君との合宿は楽しいものだ。
 館長として、私は空手・古武道については指導する立場にあるが、みなさん、それぞれ社会で活躍している人たちだ。
 人生ということにおいて、私が教わることも多い。
 道場をやっていればこその出会いに感謝である。

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