歳時記

今年は〝柳に風〟でいこう

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 今日は昼に九十九里の仕事場から帰宅し、午後から出版社で打ち合わせ、そのあと某新年会に顔を出した。
 久しぶりに会った編集プロの知人が出版不況を嘆く。
「出版社に書籍の企画を持ちこむと、〝それって、売れますか〟なんて訊くんだよね。みんな数字にビクビクしている」
 商売だからもちろん数字を抜きにして成り立たないが、これまでは書籍にしろ雑誌にしろ、「面白いかどうか」で企画を判断した。
「自分が面白いと思ったものは売れる」
 という編集者の信念である。
 ところが、出版界のこの不況で、面白いかどうかよりも、
「売れるのか」
 という思いが先に立ってしまうというわけである。
 私もいま2冊を同時進行で書き進めているが、もし「売れるのか」と問われれば、こう答える。
「すべてはご縁のものです」
 今年は「ご縁」をキィーワードに何事もこだわらず、〝柳に風〟で過ごそうと思っている。
  

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