歳時記

時間の「多重債務者」

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 最近、「時間の借金」ということを考える。
 たとえば、執筆時間が足りなくなるとする。
 この日、別の打ち合わせの予定が入っている。
 やむなく予定をキャンセルして、執筆する。
(やれやれ、よかった)
 と安堵するが、これは「時間の借金」で、キャンセルした予定はどこかで〝返済〟しなければならない。
 つまり、時間はお金と一緒で、〝借時〟(借金)すれば急場はしのげるが、そのツケはきっちり払わされるということなのである。
 だから、時間はお金同様、ムダづかいは厳にいましめなければならない。
 飲みに行っても、一軒で切り上げるのだ。
 二軒、三軒とまわるのは、時間のムダづかいで、いずれそれは、きっちり利息をつけて〝返済〟させられることに気づくべぎろう。
 仕事も同様、人生も同様。
 時間も、やりくりがつくうちはいいが、〝借時〟ばかりしていると、そのうち首がまわらなくなってくる。
 これを「時間の多重債務者」というのだ。

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