歳時記

私のスキンヘッド

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 今朝、まもなく3歳になる孫(女児)が遊びに来て、
「髪、ない」
 と、私の頭を指さす。
 いつものことで、子供心にスキンヘッドが珍しいのだろう。
 だから道場で、小さい子供たちが私の頭に興味を持つのは当然である。
「館長、シャンプーは?」
 昨日の稽古でも、女児が私にきいた。
「しないよ。石けんで顔と一緒に洗うし、顔と一緒に化粧水をつけるんだ」
「化粧水? だから光ってるんだ」
 この程度の興味ならいいが、イタズラ小僧となると、どうしても触りたいらしい。
 背後にそっと忍び寄って、ジャンプ。
 私の頭に触るや、脱兎のごとく逃げ、仲間たちに、
「ちょっとヌルヌルしてたぞ」
 と、自慢げに報告したりしている。
 私はニコニコして怒らない。
 その様子を愚妻が見ていて、私の娘に話すと、娘は真顔で、
「信じられない」
 と、つぶやく。
 短気で、口より手が先に出る父親であったからだ。
 娘は「信じられない」を連発するが、我がことながら、信じられないのは私自身である。
 歳月は、良くも悪くも人間を変えるのだ。   

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