歳時記

映画はおもしろいものだ

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 昨日、『ナルニア国物語』を見に行った。
 おもしろかった。
 と同時に、
(こんな物語、とうていわしには創れん)
 と感心した。
 だが、この物語は1950年から1956年にかけて刊行された全七巻からなる小説なのだ。
 つまり、60年前に書かれた児童文学。
 3D映画に合わせて書き起こされたシナリオだとばかり思っていた私は、唸るばかりである。
 それにしても、映画とは楽しいものではないか。
 こんな楽しいものが、どうして衰退したのかと、不思議でならない。
(さて、次は何を観に来ようか)
 と、映画館のロビーで上映予定作品を眺めながらも、
(これだ!)
 という作品がないのである。
 映画の衰退は、結局、作品がつまらないという一語につきるのかもしれない。
 いい役者がいて、あるいは3DにCGにとハードが進歩しながら、「作品自体」がつまらない。
 すなわち、人間の頭脳という「ソフト」の問題ということか。
 今日は3月1日。
 毎月1日は、「映画ファン感謝デー」だそうだ。

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