歳時記

ベジタリアン宣言

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このところ就寝時間が早い。

「ちょっと、時間よ」

7時30分になると、愚妻が追い払うように言う。

私はそそくさと二階の自室に入り、ベッドでパラパラと本をめくっているうちに眠りに就くのだ。

早く寝れば早く起きるのは道理というもの。
いつもどおり4時起きは当たり前で、ヘタすりゃ3時に目が醒める。
こうなると、もう寝られない。
パソコンを起動して仕事にかかるのだ。

早寝早起きを「健康的な生活」と言うならそうだろう。

ならば、もっと「健康的」にしてやろうとムキになるのが私の性格である。

「おい、ベジタリアンになるぞ」

昨日、食事のときに愚妻に宣言した。

「もう、ホントに気まぐれなんだから」

愚妻がブツクサ言いながら、肉と野菜を炒めた皿をテーブルに置く。
私の宣言など、まったく意に介さないのだ。

「何だ、この肉は! いま言っただろう。わしはベジタリアンになったのだ」

厳しく責するが、
「バカなこと言ってないで食べなさいよ」
向こうも引かない。

「ダメだ、ベジタリアンだ」
私も引かない。

「前にもそんなこと言ったじゃないの」
「今度は本気だ」
「じゃ、食べなくていい!」

皿を下げてしまい、夫婦関係が険悪になる。

何事も意を通すというのは、なかなか困難であることをいまさらながら思い知らされた次第。
ベジタリアンも楽ではないのだ。

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