歳時記

「自己責任」こそ肝要

投稿日:

高齢の独居者は、賃貸アパート、マンションになかなか入居できないことが社会問題になっている。

大家にしてみれば、人知れずポックリ逝かれたら一大事というわけだ。

たしかに大変で、私の知人は数年前の夏、連絡が取れなくなったということで関係者が警察に通報。
警察官がマンションのベランダから部屋に入ったところ、倒れていた。

検死の結果、亡くなって2週間ほど経っていたとのことだが、夏なので腐敗の進行が早く、部屋の処置が大変だったと聞いた。

大家の気持ちもわかる。
だが、それとは別に、かつて「持ち家」と「賃貸」とどっちが得かという論議があった。

つまり、ローンの返済と家賃との比較である。

支出の総額などを比較し、評論家のなかには「賃貸」が得だとする人間が当時は少なくなかった。

あたら人生をローンに縛られるなど、愚の骨頂だと言うわけだ。
しかも賃貸は、生活形態の変遷に応じていつでも引っ越すことができるのも魅力だとした。

私の知り合いも、
「俺はずっと賃貸でいく。無理してローンを組むなんてバカなことだ」
と得意になって言っていた。

それが、いまはどうだ。
高齢になれば家も部屋も貸してくれないではないか。

評論家たちも、テレビで勝手なことを煽っておいて、あとは知らん顔。
尻馬に乗った人間がバカを見るということになる。

何事もそうだが、評論家の見立てを非難すれば、
「あの時点では正しかった」
と居直る。

だが、「ウソ」とは、その時点においては正しくとも、一貫性がないことを言うのだ。

株価が7万円を突破した。
投資の時代だと、評論家は煽っている。
彼らは「応援団」と一緒で、プレーするわけではないのだ。

応援団の鉦(かね)や太鼓に惑わされず、何事も「自己責任」とキモに銘じ、確固たる人生観をもって渡世することが肝心だろうと思うのである。

-歳時記

Copyright© 日日是耕日 , 2026 All Rights Reserved.