昨夕、保護司の定期研修会から帰宅すると、日向灘沖を震源とする地震のニュースをやっていた。
南海トラフ地震臨時情報で「巨大地震注意」が発表されたとか。
「南海トラフは起きるか？」
我が家の防災担当である愚妻に問うと、
「起きるわよ」
確信をもって言う。
「根拠は？」
「そんなもの、あるわけないでしょう」
質問した私がバカだった。
それでも、さすが防災担当である。
「さっき、地震用のリュックにＴシャツを一枚追加しておいたから」
得意そうに言う。
「そうか。で、地震用のリュックはどこにある？」
「ベッドの足もとに置いてあるでしょ！」
プリプリ怒っている。
そして、今朝。
近所の日帰り温泉に行くので送迎せよと言う。
「南海トラフはどうする？ 露天に浸かっているときに起きたらヤバイぞ」
「大丈夫よ。パッと着られるように、服は考えて脱いであるから」
「なら安心だ。婆さんがあわてて裸のまま外に飛びだしたら、世間に迷惑をかけるからな」
愚妻の怒ること、南海トラフのようであった。
冗談が言えるのは、自分の住む地域は大丈夫だという、根拠のない思いがあるからだ。
いまだに能登半島の復興は遅々として進んでいないという。
気を引き締めていこう。