歳時記

今年も3日が過ぎる

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新年も早や3日目。
この調子で一年が過ぎていくのか。
人生のリニアモーターカーに乗った気分である。

今週末はすでに2件の葬儀が入っている。
火葬場が混み合っているという記事を散見するが、実際、火葬まで10日間かそれ以上かかっている。
ご遺族の心中、いかばかりかと思う。

私たちは深く考えもせず、
「新年明けましておめでとうございます」
と口にするが、「生は偶然、死は必然」という厳然たる事実を見据えれば、「新年を迎える」ということは決して当たり前ではないことに気づく。

だが、気づきはするが、所詮、それは理屈でのこと。
だから常に「未来」を見ている。
明日が来るものだと信じて疑わないでいる。

「老少不定なれば死は時を選ばず」
と経典で言う。

明日はわからない。
不確かな未来などあてにしてはだめだと思うから、私は愚妻に、
「おい、おまえはあと何年生きるつもりでおる」

ことあるごとに問いかけ、自覚をうながすのだが、
「ちょっと、正月早々そう言うのやめてよね」
プリプリ怒っている。

猫に小判であるなら、愚妻に説法。
言い換えれば、愚妻に説法が通じれば、万人に教化できるのではないか。
新年3日目にして、そんな思いがよぎるのである。

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