歳時記

畑で蚊に刺される

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 さすがに今朝は逃げられず、愚妻に引き立てられるようにして畑に出かけた。
 草が元気である。
「草刈り機を持ってくればよかったな」
 私が言うと、
「あなたに使えるの」
 嫌味なことを平気で口にする。
 しょうがないから、しゃがみ込んで鎌で刈り始めたら、待ち構えたように蚊がブ~ンと羽の音をさせて何匹も飛んでくる。
 顔を刺されたが、ゴム手なので搔くことができない。
 と、このときふと思った。
(人間が畑にいないときは、蚊は何を食って生きているんだ?)
 気になったので愚妻に問うてみると、
「蚊に聞きなさいよ。私が蚊のエサのことまで知るわけがないでしょ」
 不機嫌そうな顔で、せっせと草を刈りながら言った。
「おいおい、趣味の畑ではないか。もっと楽しそうにしたらどうだ」
「冗談じゃないわよ! 畑は俺がやると言って25坪も増やしたのは誰よ!」
 趣味も楽ではないのだ。
 

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