歳時記

子供の指導は難しい

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12月は当道場の審査会をやる。
2年ぶりか。
コロナ禍で満足に練習もできないため、延び延びになっていた。

先週おこなった神奈川県厚木支部での支部合同審査会は、みなさんよく稽古していて感心したが、私が指導する子供たちは本気度がイマイチ。
『春風接人 秋霜自粛』をモットーにしたので、なおさらだろう。

試合は優劣を競うので、試合に出る子供たちは自分の技量がわかるが、そうでない子供は自分が下手であることの自覚できていない。

下手だと思っていないのだから、稽古に熱が入らない。
だから上達しない。
負のスパイラルである。

だが、ことに小学生の低学年はそうだが、下手であることを自覚させるのは問題がある。

そこで、同レベルの子供たちを並ばせ、
「誰が上手か」
を競わせ、判定は子供たちにさせることにした。
思ったとおり、全力で稽古している。

「みんな違って、みんないい」
という時代風潮にあって、同一価値観に向かっての競争を排するが、「生存競争」を動物の本能とするなら、競争はなくならないのだろう。

競争に落後した子供をどうケアするか。
審査で技量に達していない子供を、どうするか。
ノンキに指導しているように見えて、あれこれ頭を悩ましているのだ。

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