歳時記

タイヤを縁石でこする

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先夜、久しぶりに日帰り温泉に行った。
一人である。
愚妻は週2回を基本に朝7時、私は週1回で夜7時ということにした。

愚妻は岩盤浴に入るとかで、7時に行って12時まで滞在である。
クルマで送り迎えは私の役目である。

面倒だが、一緒に行ったのでは5時間の滞在になる。
以前はノートパソコンを持ち込み、早々に湯船を出て食堂で仕事をしていたが、とてもつき合いきれない。

やはり風呂は、1日が終わってゆっくり浸かるほうがいい。
しかも一人だと、いつ上がってもいいので気が楽だ。
そんなわけで、週1回夜7時にしたわけである。

だが、送り迎えで私にここまで迷惑をかけておきながら、感謝どころか、文句は人一倍言うのだ。

先夜、クルマを右折するとき右後輪の側面が縁石をこすってしまった。

「ちょっと、あなたはせっかちだから、いつもハンドルを切るのが早すぎるのよ。いつかぶつけると思ってたんだから」
文句タラタラ。

デーラーに見てもらうとタイヤ交換したほうがいいとのことで、文句はさらにタラタラ。
いつぞやバンパーを縁石にぶつけて交換修理したことを持ち出して、
「買い換えて1年も経ってないのに、ぶつけてばかりいるんだから」

ま、そのとおりだが、視点を変えて、この程度すんでよかったという注意喚起だと思えば安いものだと思うのだが、そんな詭弁が愚妻に通じるわけもない。

つい先日、『春風接人 秋霜自粛』(しゅんぷうせつじん しゅうそうじしゅく)を教えたばかりなのに、ちっとも身になっていないのだ。

明日は、私の会の合同審査会を神奈川県の厚木支部で行う。
東名高速で行く。
これ以上、クルマをぶつけるわけにはいかない。
考えてみれば、愚妻の文句タラタラは安全運転を喚起していることに気がついた。

ありがたいことだ。
感謝の気持ちをこめ、先ほど愚妻に手を合わせると、
「ちょっと、まだ生きてるのよ!」
坊さんの合掌は、あらぬ誤解を生むのだ。

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