歳時記

「断定力」が大事

投稿日:

今朝のウォーキングの服装は赤づくめである。
黒いスパッツの上から深紅の半パンツを穿き、シャツはお対で深紅、バンダナも真っ赤である。

昨夜、寝る前、
「明日は赤にするぞ」
と愚妻に命じていたので、用意されたものを着るだけだ。

出かける前、鏡に写して見る。
全身、真っ赤っか。
年齢から考えて、アブナイ人みたいである。

(ちょっと、どうかなァ)
と思ったが、いまさら世間の目でもあるまい。

玄関を出て足元に目をやると、ウォーキングシューズの色がライトグリーンではないか。
整合性がとれていない。
これではまずかろう。

帰宅して、赤い靴を買いに行くと愚妻に告げると、
「頭のてっぺんから爪先まで赤一色だとおかしいわよ」
と言う。

「なんでだ」
「理由はないけど、そういうものなのよ」

よくはわからないが、確信を持って言われると、何となく納得してしまう。

そう、大事なのは断定力である。
安部総理も、コロナの専門家会議のメンバーも、言葉に〝保険〟をかけすぎる。

欠けているのはこの断定力なのだ。

緊急事態宣言を解除すれば、
「時期尚早だ!」

延長すれば、
「国民は疲弊している!」

どっちに転んでも批難の声があがるときは、堂々と断定すればよい。

判断が外れたら、
「事態が変わった!」
と、これまた断定すればいいのだ。

赤いウェアーを引き金に、いろいろなことが頭を駆けめぐる朝であった。

-歳時記

Copyright© 日日是耕日 , 2024 All Rights Reserved.