歳時記

「あおり運転」で考える

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日帰り温泉の滞在時間を30分延長し、朝7時から11時までとした。
食堂で8時から仕事にかかれば3時間あるので、区切りとしてはちょうどいい。

愚妻に提案すると、
「それがいいんじゃないの」
二つ返事。
長湯できるとあって、表情は実に明るいのだ。

今朝も、日帰り温泉のサウナのテレビは「あおり運転」をやっていた。
若い運転者が殴られる映像を見ながら、私ならどうするだろうかと考える。

反撃して相手をブッ飛ばしたら過剰防衛になってしまう。
ケガをさせでもしたら治療費を取られる。
前歯でもヘシ折ろうものなら高くつく。

そうなれば愚妻は、
「ちょっと、どうしてケンカなんかするのよ!」
私を批難するだろう。

かつてクルマのトランクに木刀を積んでいて検問で引っかかり、警察署へ連行されたことがある。
黒い作務衣に雪駄を履いていたので、よからぬ人間に間違われたのだろう。

身元引き受け人が「ガラ受け」に来ないと帰さないと警察で言われ、やむなく友人に来てもらったのだが、あとで事情を知った愚妻が、
「ちょっと、どうして木刀なんか積んで走るのよ!」
えらい剣幕で怒ったものだ。

私は「あおり運転」をされるのはかまわないし、ケンカするのもかまわないが、あとで愚妻に批難されるのだけは困るのだ。
「やっぱり、すぐに110番だな」
サウナで汗をしたたらせながら、自分に言い聞かせたのである。

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