歳時記

脳の身勝手。

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合宿が無事終了。
1月の新年会、6月の演武会、そして合宿が昇空館の3大行事である。
8月には沖縄で国際大会があったので、そのための合同稽古など、今年は何かあわただしかったが、合宿後の楽しい打ち上げをもって、まずはひと息。

とはいえ、これがひと息とならず、古武道をヒントとした老人施設での健康体操を模索しており、これを担当する諸君にご苦労をかけている。

「みんなは忙しいんだから、迷惑かけちゃだめよ」
と、愚妻は言うが、そんなことに耳を貸してはいられない。
空手・古武道を通じた社会寄与活動の一環として、9月中旬の実施予定で準備が進んでいる。

連日、アジア大会がテレビで放送され、メディアは勝敗とメダル獲得のことばかり取り上げていたが、私がヘソ曲がりのせいだろう。
わが昇空館はそうした価値観に対峙し、何か新しい方向性を見いだしたいものと願っている。
会員諸氏と話し合いながら進めたい。

一方、執筆は孤独な作業だ。
壁の時計を見やりながら、いまもキィーボードを叩いている。

来週の13日(木)は築地本願寺『銀座SALON』でセミナー講演に出講するので、週明けにレジュメを渡さなければならない。

演題は拙著から取って『親鸞がヤクザ組長に「悪人正機」を説く』としたが、先日、拙著について東京スポーツ紙の取材を受け、話しているうちに実に難題であることに気がついた。

東スポの掲載は9月4日の予定だが、これだけのテーマを記事にまとめるのだから、記者も頭を痛めていることだろう。
私もまた、一冊の本を通しても説明しきれないテーマを、どうやって話せばいいのか、週末には頭を痛めることになる。

あれやこれやと、これからやらなければならないことが山積している。
合宿の疲れもあり、仮眠をとって先ほど起きた。
階下の居間に降りると、電気が消えている。
明朝、愚妻は日帰り温泉に行くとか言っていたので、とっくに寝息を立てているのだろう。

紅茶を淹れる。
ハチミツを入れるかどうか迷う。
摂りすぎはよくないのではないかという思いがよぎる。
脳は身勝手なもので、この忙しいときに、そんなくだらないことを考えるのだ。

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