「人に、後ろ指を差されるような人間になってはいけない」
と、母親から言われて育った。
小学生のとき、女の先生が、
「騙す人より、騙される人になりなさい」
と授業で話したことを、いまも覚えている。
だが、世間を見まわすと、トランプ大統領が象徴するように、「人に後ろ指を差される人」が主役となり、良くも悪くも常に脚光を浴びている。
一連の相撲騒動だって、「後ろ指を差される人」が主役を張り続けている。
「モリ・カケ疑惑」を引き合いに出すまでもなく、「騙す人」がいい目を見て、「騙される人」が貧乏クジを引かされる。
問題はここからで、
「だから、自分もうまく立ち回ろう」
と考えるか、
「自分はそうはやらない」
と、世相を批判するか。
残り少ない人生を前にして、いまさら人生観でもないが、これから自分はどう処していくべきか、いささか気になるのだ。
「世相」と人生観
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