まもなく、深夜〇時。
次作の「前書き」を書き終え、メールで送稿したところである。
実は、今日は断食日だった。
朝になれば、お粥が食べられる。
楽しみである。
そういえば、テーブルの端に、みたらし団子が置いてあった。
これは昼に食べよう。
断食日は、いつやるかに頭を悩ます。
今日は、原稿やら諸々あるので断食はしたくなかったのだが、明日は取材が来るし、夜は保護観察官に同道して、対象者のアパートを訪ねる。
明後日は都内で所用、その翌日は「話し相手ボランティア」で施設に行かなければならない。
さらにその翌日、まだ未定だが都内で打ち合わせが入るかもしれない。
土曜日は某所の総会で講演を頼まれているので、断食するわけにはいかない。
日曜日は愚妻と出かける。、
断食日を決めるのも、手帳とニラめっこなのである。
「そうまでして、何で断食するの」
と愚妻は恨めしそうに言うが、物書きにとって体験は発想の宝庫なのだ。
といっても、体験すればいいというのではない。
その体験を通じて、その先にある何かに気づくこと。
これが大事だと、空腹をかかながら、我が身に言い聞かせるのである。
空腹の深夜
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