歳時記

着物と本田選手と日の丸と

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 このところ、袴(はかま)をつけて道場の仕事部屋へ行く。
 青、茶、黒、ゴケ茶、さらに野袴(水戸黄門が穿いているやつ)を二つ加え、日替わりである。
「また、バカなご主人が袴をつけて歩いているって、近所の人が思ってるわよ」
 決まって、愚妻が悪態をつく。
「そんな批判は、一度たりとも耳にしたことがない」
「本人に面と向かって言う人なんか、いるわけないでしょ」
 これが、私が袴で出かけるときの〝お約束〟の会話である。
 安部総理が〝地球外交〟に熱心である。
 だが、着物ではなく、スーツだ。
 これが私には気に入らない。
 アラブの人たちは、サウジだろうがイラクだろうが、きちんと民俗衣装を着て公式の場に臨んでいる。
 日本人なら着物ではないか。
 ついでながら、サッカーの本田選手も、茶髪にして西洋人に同化するのではなく、「日本男児」をアピールしてもらいたい。
 私が着物に袴で歩けば、愚妻が言うがごとく近所から白い眼で見られるだろうが、本田選手が着物に袴でイタリアを闊歩したら、世界のビッグニュースだろう。
「そんなこと、知ったことか」
 と彼が言うなら、私は応援しない。
 本田選手の活躍を「日本人としての快挙」として大きくメディアが取り上げるのは、言葉を変えれば「日の丸」を背負っているからなのだ。

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