歳時記

脳を瞬時に切り替える

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 はや1月も20日が過ぎた。
 新年から始めたこの「ブログ歳時記」は、1日も休まず書き続けている。
(どうせ三日坊主で終わるさ)
 と気楽に構えていたが、1日も途切れないとなると次第に気合いが入ってきて、連続安打記録を狙ったときのイチロー選手の心境になっているのである。
 正直言うと、
(ブログを書くヒマがあったら、原稿書くべきではないか)
 という思いが当初はあった。
 短文で、ろくでもないことを書き連ねてはいるが、これも毎日となると手間なものなのだ。
 だから、そのうち3、4日に1本くらいになるだろうと思っていた。
 ところが毎日書いていると、仕事の原稿も執筆ペースが早くなるのだ。
 しかも、気楽にスイスイと書いていける。
 これは新発見であった。
 推測するに、脳が瞬時に「思考モード」「執筆モード」に入るようになったからではないか。
 うろ覚えだが、脳科学者の茂木健一郞さんが、
「パソコンを起動したら、すぐ仕事にかかる習慣をつけるべきだ」
 といったようなことをお書きになっていた。
 そうすれば、パソコンに向かうと同時に、脳は瞬時に仕事モードに入るようになるといった内容だったと記憶している。
 そんなわけで、私の脳は〝助走〟なくして仕事モードに突入するようになってきた。
 ただ、問題が一つある。
 道場の仕事部屋に入り、瞬時に仕事モードになって調子が出てきたところで、なぜか決まって愚妻が電話をかけてくるのだ。
「お昼、どうするの?」
 のんきな声に、私はムカッとして、
「昼がどうした」
 と噛みつく。
「昼って言ったら、お昼ご飯に決まっているでしょ」
「ならば、最初からそう言えばよい」
「文句ばっかり言って、ヒマみたいね」
「バカ者! 脳が仕事モードに入ったところを、お前がブチ壊しているのだ。わからんのか」
「じゃ、お昼は食べないのね」
「食べる」
「だから、お昼はどうするのか訊(き)いているんじゃないの」
 かくして私の脳は瞬時に〝昼飯モード〟に切り替わり、執筆速度は早いにもかかわらず、原稿は遅れてしまうのである。

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