歳時記

順調に加齢である

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左脇腹はまだ痛むが、峠を越えたようだ。
ロレツも戻ってきた。
明日は通夜だが、これで問題なくお勤めができる。
ひと安心である。

今日は午後、新宿で打合せがあり、クルマを運転して出かけた。
Tシャツを着てハンドルを握っていたので、両腕がよく見える。
運転中なので目の端でとらえるだけだが、艶がなく、張りもなく、皺が寄っていることがわかる。

高齢者の腕である。

普段、腕など見ることがないので、
(ほう、順調に歳を取っているな)
と、いたく感心した次第。

加齢による心身の衰えは当然のことだが、問題は、
「順調に衰えているかどうか」
ということ。

急激に衰えるのはマズいし、遅々として衰えないのは反動が懸念される。
だから、「順調」をもって是とすべきなのだ。

昨日は、かかりつけ医の定期診察に行った。
「少し血圧が高くなってきていますね」

医者が渋い顔をしたので、
「まっ、いいでしょう。順調に衰えておりますな」
私が言ったら、もっと渋い顔になった。

医者は冗談が通じないくらいがいいだろうと、妙な感心である。

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