歳時記

先輩主催の新年会

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 今日は何の日か。
「何の日でもない」
 と言ったら、俳優・千波丈太郎さんに怒られるだろう。
 毎年1月8日は、千波さんが主催する俳優養成塾「千波塾」の新年会で、今年も半蔵門のダイヤモンドホテルで行われる。
 千波さんは拓殖大学の先輩で、悪役で鳴らしたベテランである。一昨年が俳優生活50年の大きな節目だったから、今年は52年目となる。
 毎年8日に開催するのは、「八」という字が末広がりで、縁起がいいというのが、その理由だ。
 しかしながら、私は毎年、出席させていただいているが、1年ごとに確実に歳はとるものの、末広がりの〝恩恵〟に預からないのはどうしてだろう。
 今夜、千波先輩に会ったら、そのへんの事情を訊ねてみるか。
 ところで、私の「運気」に対する持論は、「運」を「はこぶ」と読み、何がはこんでくるかといえば「人」である、と拙著のあちこちに書いてある。
 そういうことから考えれば、新年会など「人」が集まるパーティは、運がドドドッと運(はこ)ばれて来ることになる。
 となれば、末広がり「八」の日の新年会で私が運を拾えないのは、「はこぶ人が悪い」のか、「私の心がけが悪いのか」のどっちかということになるではないか。
 さて、正解はどっちだ。
 実は、そんなことを思ったのは昨夜、温泉健康ランドの露天風呂に浸かっていたときである。
 本来であれば「妙想飛来」で、風呂に入ればいい知恵が浮かぶはずの私だが、時にはそんなことも考えるのである。

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