歳時記

自分に「値打ち」を付ける

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 民主党の小沢一郎代表代行が幹事長に就任することになり、朝からトップニュースでテレビが報じている。自民党は小沢氏の〝剛腕〟に戦々恐々ということのようだ。
 なるほど小沢氏は剛腕だが、先の選挙運動で私が感心したのは、「自分に対する値打ちのつけ方」だ。
 たとえば小沢氏は、各地方の連合幹部などと会合を重ね、二次会のカラオケまでつき合うなどして、
「あの小沢さんが、ここまでつき合ってくれた」
 と、連合幹部が感激したという。
 つまり、こういうことだ。
 人間関係というやつは、10人に頼まれごとをし、時間をやりくりして9人までの頼みを引き受けて尽力したとする。
 ところが、落ちこぼれた1人は、
「なんでオレだけ」
 と恨み、悪口を言って歩く。
 頑張って9人の世話をしたのに、悪評が足を引っ張ることになる。
 逆はどうか。
 10人に頼まれごとをして、1人しか引き受けない。
 すると、落ちこぼれた9人に恨みは残らない。
 恨みが残らないだけでなく、「頼みごとを引き受ける」ということに対して、大きな値打ちがつくのである。
 もし小沢氏が気さくで、普段からつき合いのいい人間であれば、二次会につき合ったからといって誰も感激しまい。
 反対に忙しくて二次会を断ろうものなら、
「なんだ、あいつ」
 と悪評になる。
「自分に値打ちをつける」とは、こういうことを言うのだ。

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