歳時記

押尾「保釈」、酒井「解雇」

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 酒井法子が所属事務所を解雇され、押尾学が保釈されることになった。
 酒井法子は、これから「廃人」になるかどうか、生涯にわたる厳しい戦いが待っている。
 一方、押尾学はどうなのか。
 ほとぼりがさめたら、芸能界復帰ということになるのだろう。
「更正のチャンスを与える」
「彼の才能を惜しんで」
 とか何とか、理屈をくっつけて。
 だが、酒井法子と押尾学を比較した場合、押尾学のほうが、より罪が重いのではないか。
 法律的にはともかく、私はそう思う。
 覚醒剤は「被害者なき犯罪」と言われるように、被害者は「自分自身」なのだ。
 自分で金を払って覚醒剤を購入し、自分の命を削っていく。
 だから「被害者なき犯罪」と言われる。
 押尾学はどうか。
 MDMAを一緒に飲んだ女性が危篤状態になり、恐くなって逃げ出したのだ。
「すぐに119番通報してくれていれば助かったかもしれない」
 という遺族の無念さは当然だ。
 押尾学が恐れたのは、自身のスキャンダルだろう。
 これから公判であきらかになっていくだろうが、もしそうであるなら、押尾学は人間として、もっとも恥ずべき行為をしたことになる。
 
「法律的罪悪」と「人間的罪悪」。
 押尾の罪は重い。

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