歳時記

麻生総理は〝政治オンチ〟

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 麻生総理が〝火ダルマ〟だ。
 当然だろう。
 鳩山邦夫を切って、西川善文社長の続投を容認するなど、〝政治オンチ〟も甚(はなは)だしいからである。
 コトの背景はともかく、
「首相が悪徳商人の肩を持った」
 という構図になれば国民がどう思うか、考えが及ばないところが〝政治オンチ〟なのだ。
 テレビで人気の水戸黄門を見るがいい。
 黄門様は庶民に君臨する「支配階級」であるにもかかわらず、些末な「悪」を退治してみせることによって人気者になっている。
 葵の御紋に平伏すること自体、社会構造として「悪」なのだが、そうはならないのが「世間」なのだ。
 つまり私たち国民は、大きな失政には気づかず、小さな社会悪に憤るというわけである。
 失政は頬っかむりし、小さな社会悪を退治していれば、麻生総理も人気者になったろうに、なぜそのことがわからないのか、私は不思議でならないのである。
 先日、ある週刊誌から、麻生総理についてコメント求められた。
 電話で話しているなかで、記者が、
「最近、麻生総理の目がうつろになってきているようですが、どう思われますか」
 と言ったので、私はこう答えた。
「目が口ほどにものを言うなら、口は目ほどにものを言う」
 麻生総理の口の曲がりが最近、ひどくなっている。
 あの曲がり方は、「うつろな口」と言うのだ。
 まともな答弁や指示など、できるわけがあるまい。
  

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