歳時記

橋下府知事は、府民に寄付を募れ

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 大阪府の職員は気の毒である。
 命ぜられるままに仕事をしてきただけなのに、財政が赤字でヤバイからといって給料を減らされるのだ。
「私たち、何か悪いことをしたでしょうか」
 と、府職員が橋下徹府知事に訴えたそうだが、職員たちは腸(はらわた)が煮えくりかえる思いだろう。
 責任を取るのは、府政の舵取りをした歴代の知事と議員ではないのか。
 私は財政問題にはシロウトだが、外野席から見ていて思うのは、あれは財政再建でも何でもない。ゼニが足りなくなったので、ご主人様(橋下府知事)が、奉公人(府職員)の給金を削ろうとしているだけなのだ。
 奉公人は口はとがらせても、ご主人様にタテつくことはできない。
 こういうのを「弱い者いじめ」と言うのではなかったか。
 大阪府の財政が破綻するというなら、等しく府民からゼニを出してもらえばよい。
 860万人の府民がいるから、単純計算で1人2万円を寄付してもらえば1720億円になる。
 もちろん、そんなことを口にすれば、当然ながら府民から非難囂々だろう。
 だが、ドロをかぶる覚悟なくして、大阪府の財政再建ができるのだろうか。
「みなさん、大阪府を救おうではありませんか!」
 橋下府知事は、このときこそ泣いて訴えればよいのだ。
 それをせずして〝奉公人〟の給金だけ削るのは、安易に過ぎると同時に、府民の人気取りと思われても仕方があるまい。
 ゼニがないから削る――というのは正しい。
 だが、それは誰でもできる。
 現実問題として、そうするしかないからである。
 すなわちリーダーたる知事の手腕は、削るだけでなく、いかに金をつくってみせるか――ここで評価されるのだ。
 そして、蛇足ながら、「府知事」を「亭主」に置き換えれば、我が身となる。
 いかに稼ぎを多くするか。
 ガソリン200円時代を目前に、一般家庭の〝知事〟は、いま必死なのである。
 

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