内閣府の『高齢社会白書』によれば、65歳から69歳の就業率は、男性で約63パーセントだそうで、半数以上が働いていることになる。
70歳から74歳で約4割、75歳以上になると就業率は2割弱だそうだ。
ということは、75歳以上の約8割が仕事という束縛のない生活をしていることになる。
これを悠々自適と見るか、ヒマと見るかは人それぞれの人生観によるのだろうが、いまも仕事をしている私はその範疇には入らない。
「わしは一生働きづめか」
嘆息すると、
「なに言ってるのよ。好き勝手に生きてきたのは誰よ」
愚妻は同情するどころか悪態をつくのだ。
「わしは好き勝手に生きてきたわけではない。したくないことをしなかっただけだ」
「それを好き勝手と言うのよ」
そして、そんな亭主を持った自分がいかに苦労したかをアピールするのだ。
「いや、わしも苦労した」
「ちょっと、どこが苦労よ。毎日マージャンで、酔っ払って朝帰り。子供の運動会を見に行ったことあるの? 風呂へ入れたことあるの? 父親らしいことは何にもしなかったじゃないの」
こうなると愚妻の独壇場で、ペラペラペラと亭主批判が速射砲状態になり、私はGWの残り二日をひたすら耐えるのだ。