歳時記

ライブドアへの強制捜査に思う

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 周知のように、ライブドアに東京地検特捜部が強制捜査に入った。
 出る杭は打たれ、いまやマスコミの大バッシンングである。
 堀江貴文社長を擁護するわけではないが、「時代の寵児」とヨイショし、バラエティー番組にまで引っ張り出したのは誰だったかを忘れてはなるまい。マスコミの節操のなさに、いまさらながらあきれるばかりである。
 それはさておき、私はホリエモン氏が登場した当時、なぜ彼の「拝金主義」が私の神経を逆撫でするのか考えたことがある。
 一つには、嫉妬と羨望がある。若くして億万長者。口には出さないが、「うらやましいな」である。
 二つ目に、彼の主張を認めざるを得ないこと。誰だってお金は欲しいし、これは厳然たる事実である。
 では、ホリエモン氏の「拝金主義」を認めながら、なぜ私は神経が逆撫でされるのか。
 それは、私たち日本人は、「金品の力」で何かをなすことを卑しいものとしてきたからではないか。「お金で地位を手に入れる」「お金で名誉を手に入れる」「お金で有名校へ入る」「お金で女性をものにする」……。これらはすべて卑しいこととして、蔑んできた。
 これが日本人のメンタリティーなのである。
 だが、ホリエモン氏の考え方でいけば、「お金も実力の内。地位をお金で買ってどこが悪い」という理屈になる。
「メンタリティー」VS「理屈」。
 だから、神経が逆撫でされたのである。
 なるほどホリエモン氏が豪語するように、「人の心はお金で買える」かもしれない。「札束で頬を張ってなぜ悪い。法律違反か?」と問われれば、沈黙するしかない。
 だが、人間社会は法律に違反さえしなければ何をやっても許されるのだろうか。
 私は「法律」の前に「倫理」があると考える。
「人間としての生き方」があると考える。
 自戒を込めて、そういう生き方をしたいと願う次第である。

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