今夜――正確には昨夜だが、我が昇空館の役員新年会があった。
新宿高層ビルの日本料理屋でやったのだが、紙製テーブルマットに墨痕で《喫茶去》とあった。
これを見て、私は思わずニッコリ、である。
なぜなら、来週21日発売の拙著『ヤクザの人生も変えた名僧の言葉』(河出書房新社)の中に《喫茶去》(きっさこ)という言葉が出てくるからだ。
何となく、幸先がいいではないか。
で、思わずニッコリ、という次第。
《喫茶去》は、唐代の禅僧・趙州の言葉だ。
趙州は、誰に対しても、
「まあ、お茶をお飲みなさい」
と、お茶をふるまうことで、
「分け隔てなく誰にでもお茶をふるまい、お茶を出された人は無心でそれをいただく」
ということを教えた。
要するに〝無心の日常〟というやつですな。
それが具体的にはどういうことであるかは、拙著をお読みいただければ一読判然。
(そうか、人生って、そうなんだ!)
僧籍を得た私が渾身の力で書いた「眼からウロコの人生読本」である。
拙著のPRのようになったが、そうではない。
「読めば必ず、人生が楽になる」――そう信じるがゆえに、一人でも多くの人に読んでいただけたらと、あえて紹介した次第である。
人生が楽になる――私の新刊
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