拙著『人は理では動かず情で動く 田中角栄 人心収攬の極意』が3刷りになった。
田中角栄の「人心収攬術」については、以前から書いてみたいテーマであり、何人か編集者にも話してみたが、一応に「いまさら角栄ですか」といった顔をした。
そんな中で、旧知であるベストブック社のT社長だけが、
「面白いね」
と言ってくれた。
確かに角栄は「いまさら」のテーマだが、実は何事においても「いまさら」に妙味があるのだ。
「いまさら」とか「当たり前」と思っているのは、それを見る視点が「いまさら」であり「当たり前」であるということに過ぎず、ちょっとスタンスを変えるだけで、驚くほど新鮮に見えるものだ。
今朝もウォーキングしながら、同じ道であっても、その日の心の持ちようによって、風景は千変万化して見えることにいまさらながら感動した。
何事も「視点」の問題だと気づいたとき、これまでボツになった企画やテーマが息を吹き返し、新鮮に見えてくるのだ。
要は「視点」の問題である
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