「雲あらざるところ雨なく、雨降らざるところ虹なし」
私がつくった言葉だが、気に入っている。
つまり、「不幸」は「幸福」のタネということだ。
たとえば、苦労して畑を耕すから、収穫の喜びがある。
言い換えれば、
「収穫の喜びは、畑を耕す苦労なくしてはない」
ということになる。
となれば、ハッピーな人生を送りたければ、積極的に苦労を背負(しょ)えばいいということになる。
だが、「幸福になるためには不幸であれ」というのは、何だかヘンではないか。
そういえば、高校時代だったか、数学で「必要条件」「十分条件」というやつを習った。
確か、「AはBであるための十分条件」「BはAであるための必要条件」といったようなものだった。
そこで、Aを「苦労」、Bを「幸福」として両者の関係を考え始めたが、すぐにやめた。
そんなノンキなことをやっているヒマはないことに気づいたからである。
それに、私は数学が大の苦手だったではないか。
解けるわけがないのだ。
「必要条件」「十分条件」
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