歳時記

礼服を新調する

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 昨日は、佐倉市空手道連盟主催の夏季大会があった。
 私の道場から40数名の子供たちが出場し、いい成績を残してくれたが、マジメに稽古しながらこれまで入賞できなかった子がメダルをもらって満面の笑み。これには私も嬉しくなる。
 大会のあと、審判団の反省会(飲み会)はパス。
 愚妻を同道して九十九里の白子へと急ぎ、スマートフォンのエリアチェック。幸い電波の状態がよく、ひと安心したら、唐突に礼服が欲しくなった。
 夏の礼服がきつくなり、前々から気になっていたのだ。
「買いに行くぞ」
「何よ、急に。明日でもいいじゃないの」
 私が何か提案すると、愚妻は必ず反対するのだ。
「バカ者。訃報は突然くるものだ。ひょっとして、いまこの瞬間にも、わしの携帯がなるもしれぬ。だから礼服は急ぐのだ」
「バカみたい」
 それでも、強引に礼服を買いに行った。
 試着しながら、店のニイちゃんに、
「新調すると、早く着てみたくなるもんだな」
 と言うと、
「そうですね」
 とニッコリ笑顔。
「早く訃報がこないかな」
「そうですね」
 と言いかけて、今度は曖昧な笑顔を見せた。

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