歳時記

「ルッキズム」考

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まず、テレビの民放は見ないことにしている。
CMの本数が多く、CMの合間に番組をやっているようで、

「なんで、わしがこんなくだらないCMを見なければならないのだ」

腹が立つ。

それでも、たまに民放を見ると、同じタレントが何本ものCMに出ている。

「節操のない連中だな」

毒づくと、

「お金が儲かるんだから、出るに決まっているでしょ。あなたも出してもらいなさいよ」

愚妻がイヤ味を平気な顔して言うのだ。

それにしても、と思うのはCMである。
CMに出ているのは美男美女、あるいは可愛い系がほとんどだ。

これは、おかしいのではないか。

いまや世界をあげて「ルッキズム」を批判している。

ルッキズムとは、

「『人の外見に基づく差別』のことを指します。また、「美人」とか「イケメン」といった言葉で表されるような人の外見を特に重視して物事を判断する傾向として外見至上主義と呼ぶこともあります」(NHK「視点・論点」)

ルッキズムを批判するなら、テレビのCMは美男美女ではなく、そこいらの爺さん、婆さん、オッサン、オバちゃん出演させて、

「これが今年の流行です!」

ファッションのCMを流してこそ、反ルッキズムになるのではないか。

「おい、そうは思わんか」

愚妻に賛同を求めると、

「バカなこと言ってないで、肩甲骨の痛みはどうしたのよ」
「痛テテテテ」

まだ痛むのだ。

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