歳時記

過ぎ去ること稲妻の如し

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カレンダーを見て、今日が連休の最終日であることにハタと気がついた。
法事はたいてい休日に行われるため、私は「連勤」で忙しかった。

したがって、執筆のための資料整理も遅れがちになり、
(ヤバイなァ)
という心境である。

「一生の速やかに過ぎ去ること稲妻の如し」
とはよく言ったもので、毎日がまさにピカッと稲妻のごとく過ぎ去っていく。

漫然と構えている場合ではない。
「時間ができたら」
という発想では、永遠に時間などできはしない。

(よし、時間は捻出するものである!)
と、まなじりを決したところが、
「明日、風呂へ行こうかしらねぇ」
愚妻がノンキな声で言ってくる。

連休で日帰り温泉をご無沙汰しいるため、明朝、送って行けというわけだ。

送れば当然、昼に迎えにいかなければならない。
迎えに行けば、これまた当然ごとく、日帰り温泉のすぐそばにあるスーパーに寄れと言う。

寄れば、小一時間ほど、私は駐車場で待機だ。
かくして貴重な時間は、稲妻のごとく過ぎ去っていくのである。

沖縄は早くも梅雨入りした。
あと一ヶ月で、今年も折り返しとなる。
折り返せば、復路は往路より早く感じるはずだ。

「ウム」
と腕を組み、
「一生の速やかに過ぎ去ること稲妻の如し」
心でもう一度、つぶやいてみる。
出てくるのは溜め息ばかりである。

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