歳時記

愚妻と孫娘と「機関銃」

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 小学校二年生になった孫娘に、シャレの精神を教えようとした。
 明るく育つのが何よりである。
 ことに女の子の場合はそうだ。
 で、こんな話をしてやった。
「事務長は機関銃だぞ」
 事務長とは愚妻のことで、道場の雑用をやっていることから、道場生である孫たちもそう呼んでいる。
「機関銃? どうして?」
 孫娘が問う。
「機関銃を発射すると、バババババババッと音がするだろう。事務長はババァ。だから機関銃」
「アハハハ」
 と、孫娘が笑ったわけではない。
 困った顔をしている。
 愚妻がジロリと睨んでいるからだ。
「おい、言ってみろ。〝事務長は機関銃〟って」
「イヤ」
「どうして?」
「イヤだからイヤ」
 このとき、小二の子供でも、人間関係について的確に状況判断するということを知ったのである。
 いや、むしろ大人のほうが人間間を読み違えることが多いのではないか。
 人間関係を複雑に考えるため、判断を間違えるのだ。
 機関銃のお陰で、ひとつ勉強になった次第。

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