歳時記

「純ボケ」と「まだらボケ」

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筋肉がそうであるように、加齢につれて頭も少しずつ働きが鈍くなる。
大なり小なりボケがくるのが当たり前で、これをもって、
「人生、順風満帆」
と言う。

ところが、これがなかなか受け入れられない。

私は人生の「順風満帆」をホメるつもりで、
「おっ、ボケてきたな」
愚妻に言うのだが、
「ボケてるのは自分でしょ」
と言い返してくる。

愚かな人間は、「人生の真理」と「幸福であること」に気づかないのだ。

私も時折ボケはする。
だが、「時折」であることから「まだらボケ」である。

したがって「満帆」とはならず「半帆」。
「人生、順調半帆」で、ハッピーにはイマイチ。

その点、愚妻は大いにボケているから「純粋ボケ」。
略して「純ボケ」。

「おい、純ボケ!」
「なによ、まだらボケ!」

夫婦の罵り合いがこのところ続いている。
これでは世間の聞こえが悪かろう。

そこで「純ボケ」をさらに略して、
「おい、純ちゃん」
と私が呼べば、
「なによ、マーちゃん」
と切り返してくる。

他人が聞いたら仲のよい夫婦に見えるかもしれないが、その実相は、
「おい、純ボケ!」
「なによ、まだらボケ!」
言葉を略しつつ、お互いが罵り合っているのだ。

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