歳時記

入浴時間の変更

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愚妻が日帰り温泉に出かける時間を1時間繰り下げ、8時からに変更すると言いだした。

「なぜだ」
「7時前だと、外がまだ薄暗いじゃないの」

もっともらしいことを言うが、ヘンじゃないか。

「去年も、その前の年も、さらにその前の年も、朝7時前はずっと薄暗いではないか。これまで平気だったのに、いまになってなぜそういうことを言うのだ」

問い詰めると、7時前に出かけるには6時前に起床し、洗濯などをすましていかなければならず、どうやらそれがつらくなったということのようだ。

8時がいいのなら、送迎する私に異存はない。
で、今週の火曜から実施。

「で、とうだ、8時からの入浴は」
迎えに行って問うと、
「いいわよ」
ケロリとして言う。

では、私に負担をかけ、7時前に送らせていたのはいったい何なのだ。
これまで当たり前と思っていたことが、実は「思い込み」に過ぎないという典型である。

私は毎週火曜の夜、一度の日帰り温泉にした。
露天風呂で夜空を見上げるのも悪くない。
入浴は早朝に限るという、これも「思い込み」である。

朝には朝の、夜には夜の楽しさがある。
人生もしかり。
環境はどうあれ、そこに楽しさを見つけられるかどうか。
ここが大事だと、愚妻の気変わりに思うのである。

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