歳時記

庭とヘソ曲がり

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「要・急の用事」を除き、延々と家に引きこもっている。
とは言っても、週3回の稽古がなくなっただけで、生活はこれまでとさして変わらない。
打ち合わせはコロナでパスになっているので、これはこれで歓迎である。

だが、外食が減ったのは精神的によくない。

「ちょっと、この店、イカの活き造りをやっているわよ」
愚妻が千葉県のガイドブックをめくりながら言う。

1月末に銚子までイカを食べに行って堪能したのだが、館山でも提供する店があるのだそうだ。

「館山はこのあいだドライブに行ったではないか」
「嫌なの?」
ジロリと睨むので、
「行こう!」

そんなわけで今週、行ってみようかと思っているが、さてどうなることやら。

狭いながらも我が家には庭がある。
私は庭に出ることはないし関心がないので何がどうなっているか知らないが、窓越しに見ると雑多な木が植わっている。

昨日、愚妻が、
「庭を少し片づけたから使っていいわよ」
と言う。

「何に使うんだ」
「蹴ったり突いたり、棒を振ったりすればいいじゃないの」

この一言で意図がわかった。
私が公園で稽古すると怪しい人と間違われるので、懸念しているのだ。

「いや、わしは公園でやる」
「ヘソ曲がり!」
「差別だ! ヘソが曲がっていてどこが悪い!」

家に籠もっていると、ヒマなものだからこういうことになるだ。

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