日日是耕日

俗にありて、煩悩を耕す365日

歳時記

「約束」の持つ意味

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 ヤクザは時間にうるさい。
 これは彼らに共通している。
 なぜなのか。
 一つは、「待たされる」は、軽く見られていることになる。
 サラリーマンだって、部下と会う時間には遅れても、社長には時間厳守のはずだ。
 だから相手が遅れると、不機嫌になる。
 それともう一つ、「信用」というやつは実体がないので、何か形にして見せる必要がある。
 その場合、「時間を守る」という処し方が信用につながっていく。
 守ろうと思えば、誰でも守れることだからだ。
 このことが、
「あいつなら大丈夫」
 という信頼感になり、
「時間一つ守れないやつは信用できない」
 ということになる。
 ヤクザ諸氏がそこまで考えて時間を守っているかどうかは別として、彼らが時間厳守なのは、そういう理由によるのだろうと私は思っている。
 保護観察対象の若者で、来訪時間を厳守する者は少ない。
 私のことを軽く見ていることよりも、社会生活において「信用が大事」という観念が希薄なのだろう。
 だから、平気で遅れたり、ドタキャンしたり、すっぽかしたりする。
 言い換えれば、時間をきちんと守るようになれば、ほぼ更生したと見てよい。
「約束」ということをするのは人間だけだ。
 約束を守れない者は、みずから人間であることを否定していることになる。
 だからか、平気で約束を破る者ほど、理由を山のように並び立てて、自己正当化するのだ。
 約束のつ意味は大きい。 

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