歳時記

惜しまれてこそ

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 石原慎太郎が80歳にして新党結成。
 私なんぞ、60歳で人生の手仕舞い。あとは余生とノンキに生きているのに、慎太郎サンは80歳になってなお、頑張って日本を変えてくださるという。
 ありがたくて涙がこぼれるじゃないか。
『七十にして心の欲する所に従って、矩(のり)を踰(こ)えず』
 とは、よく知られた『論語』。
「わしは心の思うままに行動しても、人としての道をふみはずすことがない」
 と孔子は得意になっているが、彼が80歳まで生きていたら何と言ったろう。
『八十にして心の欲する所に従って、人生、もうひと勝負』
 なんて、言うわけがないか。
 畑仕事をしていて、いつも感じることは、野菜も草も自然の摂理にしたがって生きているということ。
 芽吹き、繁り、そして季節がめぐれば淡々と枯れていく。
 人間も本来、そうあるべきではないか。
 花は惜しまれて散ってこそ、その美しさが心に残る。
 散ることのない花を「造花」と言う。
 人間は「造花」であってはならないと、これは私の人生観である。

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