新しく入会した幼児が、ぞはにやってきて、私の頭をじっと見ている。
言うことはわかっている。
「どうして頭の毛がないの?」
そう問うはずである。
口の悪いガキになると、
「あっ、ツルっ禿げ!」
ところが、その幼児は、こう問うたのだ。
「どうして、眉毛が生えてるの?」
これには思わず唸った。
頭はツルっ禿げなのに、なぜ眉は黒々と生えているのか、という疑問を彼は口にしたのである。
逆転の発想ではないか。
なるほど、ものの見方はこうあるべきだと納得。
おかげで、私の視野は少し広がったようである。
幼児の発想、あなどるべからず。
とは言いつつ、目前の〆切で尻に火がついている。
明日は、佐倉市空手道夏季大会で、原稿を書く時間がない。
ここで「逆転の発想」は、どうあるべきか。
腕を組んで考えているうちに、時間は刻々と過ぎていくのだ。
幼児に学ぶ「逆転の発想」
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